児童デイサービスの利用の仕方

※当ページのリンクには広告が含まれています。

PR/広告

児童デイサービスという場所

私は福祉のサービス、主に障害の分野での福祉サービスの申請や調整を行う仕事、相談支援専門員と言う仕事をしています。介護で言うケアマネージャーに似たような業務です。

保護者や障害を抱えていらっしゃる当事者の方のご相談に応じることも多く、特に、発達障がいという診断はないものの、公的な機関に相談に行くと、児童デイサービスの通所を勧められた、という保護者のご相談をお受けすることがあります。保護者の方がご自身でお子さんを通わせたいと希望しない限り、児童デイサービスがどんな場所かが分かりにくいかもしれません。そして、一番多い質問が

「児童デイサービスに通う問うことはこの子は障害者として一生生きていかなくてはいけないのでしょうか?」

と言うご質問です。

最初に言っておきます。児童デイサービスに通うということは、障害児として認定される場所でも、認定された子供たちだけが通う場所でもでありません。むしろ通所することで周りや本人が特性や自分との関わり方を知るための学びの場所でもあるのです。もちろん色々な特性を持ったお子さんが通っているので、中には身体的などの障害の認定を受けながら、自立に向けて訓練するために通っているお子さんもいらっしゃいます。

児童発達支援は何歳から通える?探す方法は?

児童デイサービスと総称して呼ぶことが多いのですが、細かく分けると、小学校入学前までのお子さんが通う場所が、児童発達支援、小学1年生~高校3年生までの児童が通う場所が放課後等デイサービスと言います。

児童発達支援は未就学児が対象ですので、幼稚園や保育園などの幼児教育に通う前のお子さんも利用されています。

発達に心配が見られる月齢がだいたい2歳ころから。自我が芽生え、言葉が出てきて動きも活発になっていきます。親などの周囲とのコミュニケーションが取れるようになってくるのも1歳半を過ぎて2歳前後からが多いのですが、このころから、保護者はわが子の発達がゆっくりだと気づくことが多いのです。

1歳半健診あたりで、わが子の様子が周囲の子よりもちょっと違うと気づくケースもあります。

言葉が遅い、若しくは全くでない

視線が合わない

落ち着きがない

名前を呼んでも反応しない

癇癪が激しい

などのわが子の姿に気づくケースがこの頃です。お母さんも育てにくいと感じており、育児不安も強くなる方もいます。

殆どの自治体では、保健センターのような場所で育児相談を受けています。保健師や中には保育士、心理士、助産師など、様々な方面から子育ての悩みを聞いてくれるんです。あるいは、乳幼児健診などで保健師に相談をして、そこから発達検査などを行ったり、相談の中でデイサービスの利用を勧められることがあります。なので、児童発達支援では、何歳から受けます、と言う設定をしていない事業所がほとんどですが、中には2歳からと言うような月齢の設定をしている事業所もあります。

児童発達支援では、遊びや活動を通して、お子さんの発達を細かに見ながら療育を行っていきます。事業所も特色が色々ですが、主に多いのが、小集団の中での活動や基本的な生活習慣を身に着けながらスモールステップでお子さんの発達の促しをお手伝いします。スタッフは、保育士だけでなく、心理士や言語聴覚士、作業療法士などがいる事業所もあり、活動の中で専門的観点からそのお子さんの特性を見つつ療育を進めていきます。一見、幼稚園や保育園などと変わらないような活動をしているところが多いので、もっと個別療育を行っている場所はないですか?と聞かれる場合もあります。マンツーマンでそれぞれの専門職が個別的な療育を行う時間を設けている事業所もあります。特に言葉の面での心配が見られるお子さんが多く、言語聴覚士がいるデイサービスを希望される保護者の方が多いのですが、いても個別ではなく、小集団の中での活動で言語を伸ばすような療育をしている事業所も多くあるのです。

保護者の方の思いがどこにあるのか?

お子さんの発達面で一番の心配な姿は何なのか?

を、理解した上で児童発達支援の事業所を探されることをお勧めします。未就学児では、まだまだ発達の伸びしろは沢山あるので、色々な活動を行ってくれる事業所の方が長く通えるかもしれません。

放課後等デイサービスに通うには学校との両立は出来るの?

小学校1年生になったら、児童発達支援から、放課後等デイサービスに移行します。同じ事業所内で両方の事業所を運営しているところが多いので、そのまま時間帯などが変わるだけで、スタッフは変わらない、という所も多くあります。放課後等デイサービスは基本高校3年生までの子さんが通うことが出来ます。学校終了後に通う時間帯で設定されています。児童発達支援も放課後等制サービスも療育時間はだいたい2時間程度と決まっています。なので、学校終了後2時間程度の時間をそこで過ごすのです。

療育内容としては、児童発達支援の活動とあまり変わりはありませんが、就学後はその中に学習と言う課題が入ってきます。事業所によっては、宿題程度の学習時間を設け、その後は活動という所もありますが、学習支援メインで行っている事業所もあります。

小学生になり、学習障がいが分かるケースも多くあり、学習について行けず不登校になる子も少なくありません。また、学校では立ち歩きが多く、学習に向かうことが困難なお子さんもいます。そんな課題が小学生以降には出てくることもあり、学習支援が療育の中に入ってくるのです。中学生、高校生になると受験、進学と言う問題も出てきます。将来的な目標や、社会に出てから自分はどうありたいかを具体的にわかりやすく教えていくことも療育の中では重要な課題なのです。また、人との関わりの問題が出てくるのもこの時期。自分を知る事、自己と他者を理解していくことの大切さを伝えることも放課後等デイサービスの役割となります。

児童デイサービスに通うにはどんな手続きが必要?

児童デイサービスに通うには、先ほど少しだけお伝えしたような自治体や医療機関での相談と検査や医師の診断が必要になります。自治体によっては、必ず発達検査を受けることを必須としている所も多くあり、詳しいことは各自治体に問い合わせてみてください。

その後、障害児通所支援受給者証と言う証書を各役所など緒自治体に申請します。その際に相談支援事業所を通してサービスの申請をお願いするのですが、これは自治体によって任意の場合と必ず相談室を利用してサービスの申請を行ってもらう場合があります。任意の場合はセルフプランと言って保護者がお子さんの支援計画書を作成し、自治体に申請します。札幌市はほとんどがセルフプランになっており、相談支援事業所を利用するケースは少ないと言われています。相談支援事業所を利用する場合は、相談支援専門員が計画相談と言ってお子さんの支援計画を作成し、自治体に申請したり、デイサービスや学校幼稚園などとの情報共有のやり取りをしたり、複数の福祉サービスを利用する方のためにサービスの調整などを行います。長いお付き合いになるので、介護保険に移行するまでその方が安心して暮らしていけるような支援をさせていただくことが業務となっています。

札幌 福祉支援相談 プリズム 吉田綾子 障がい児(者)支援

本来ならば介護のようにケアマネが必ずついて、申請業務やサービスの調整、ご本人やご家族のご相談などをしながら、よりよい生活を送るために利用するサービスを自治体が進めているところが多いのですが、政令指定都市である札幌市はまだまだそこが整備されておらず、サービス自体の仕組みもわからず利用に至らないケースも多くあるのです。これは、障がいの分野での貧困や最悪な場合孤独死にもつながるケースもあると私は感じています。相談支援委専門員が介入することで保護者亡き後にも、その方が安心して生活できるようになっていく大切な業務なのです。

話がそれましたが、障害児通所支援受給者証を申請したら、1,2週間ほどで受給証が手元に届きます。これは障がい者手帳などの認定されるようなものではありません。あくまでサービスの利用に関する証書です。そこには、支給日数、料金、利用する相談支援事業所名等が記載されており、ご家庭によってそれぞれ記載内容が違います。料金は保護者の世帯状況によって負担額が変わってきます。支給日数と言うのは月に何日サービスを利用できるかが記載されています。これも自治体によって違うので、確認してみてください。ちなみに札幌市は、14日と23日の2種類の支給日数と決まっており、初めての利用の場合は大体のお子さんは14日の支給がほとんどです。

これをもって児童発達支援や放課後等デイサービスの利用が可能となります。

まとめ

自治体によってサービスの利用の仕方や、申請の仕方は微妙に異なりますが基本は、受給者証を申請しないと児童デイサービスの利用はできないということです。また、申請をするにあたっても、医師の診断や発達検査など公的な機関での判断が必要となるのです。

私は、札幌市の相談支援事業所の経験と近隣の市の相談支援事業所での業務の経験があり、お隣の自治体でもこんなにも形態が違う問うことに驚きでした。

札幌市の子ども発達支援ガイドブックに詳しく相談窓口などが出ていますので記載しておきます。

札幌市子ども発達支援ガイドブック

また、札幌市内の相談支援事業所のリストもご参考までに載せておきますね。

札幌市相談支援事業所一覧

札幌市はセルフプラン(相談支援事業所を通さなず、保護者やご自身が福祉のサービスの申請を行う)が多いのですが相談支援事業所を利用することのメリットも沢山あり、悩んだ時、困った時の相談にも乗ってもらい、その都度、ご本人がどのようにしたら安心して生活していけるかを一緒に考え整えていくお手伝いをします。札幌市のようにセルフプランが多い自治体は他県ではあまり見られません。介護のケアマネのような役割を障がいの分野でも国は整えようという考えがあるので、少しずつセルフプランは減ってきています。

児童デイサービスを利用するには保護者の方の様々な思いや葛藤悩みも少なからずある方も多いかと思います。でも、お子さんの将来を考えるならば、少しでも小さいうちに療育を利用することは伸びしろが広がりやすいといういうメリットもあるのだと思うのです。

PAGE TOP