施設入所・申し込んだはいいが、いつまで待てばいいの?

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多くの施設は順番待ちで溢れかえっている

昨日の記事に、施設の種類を書きました。有料の施設も増え、気づけばあちこちに高齢者の施設が目に入ります。

こんなにあちこちにあるにも関わらず入所希望する施設は、順番待ちでいつ入れるかわからない、そんな話を多く聞きます。

私の母も同じでした。ましてや、パーキンソン病という難病のため色々な制限があり、それに引っかかって選べる施設も限られてきます。お金がかかってもいいならば、高額な施設の空きは結構ありました。しかし、当然ながらそんな富裕層な家庭ではないので、普通に妥当な金額でパーキンソン病でも入所できそうな施設はどこも満床でした。

実家の近くにまだ、出来て半年、という特別養護老人ホームがあり、そこを見学に行きました。そこでは母のような要介護度が重いパーキンソン病の方も数名入所されて、母の薬の種類でも問題ないと言ってくれ、すぐにでも入所をしたかったのですが、

空き待ちになります

と言われてしまいました。開所してまだ半年ほどなのに、すでに空き待ちの方が10名近くいらっしゃったのです。それでも、もしかすると早くご案内できる可能性もありますので、と言われて申し込みました。

空き待ちは施設によっては何十人もいる所もあり、いつ空くかわからないので何か所か申し込んで先に連絡が来たところへ入所するという方がほとんどです。

入所待ちをしている間はどうしたらいいの?

入所待ちをしている間は、割と自宅で待つという方が多いようです。

入院中であれば、期間が来たら一度自宅に戻り、訪問介護やショートステイを利用しながら入所を待つというケースもあります。

ですが、空きが出るのがいつになるかも予測がつかないのでご家族やご本人にとってはちょっとストレスな事でもあります。

母は、入院中の病院から施設入所に当たって色々な所を見学しました。入所がすぐにできない、ということも考えられ、父も私もこのまま在宅での介護で空きを待つという選択肢は今の私たち家族の生活から考えるとできませんでした。

なので、母は一度介護療養病床へ行くとこにしたのです。いわゆる、療養型病院という所です。

※ 介護療養型病床・・・病状が慢性期になった方、または治療よりも長期に渡る介護が必要になった高齢者が医師の管理下で、介護、看護、リハビリテーション等の、必要な医療が受けられる病院のこと。使用する保険は医療保険適用の場合と、介護保険適用の場合があり、施設によって違います。(ウィキペディアより)

施設入所の空き待ちは、入所を待っている間に亡くなるケースもある

施設入所を申し込んだとしても、何時まで待つのか予測もつかないため、数か月から数年の歳月の間、高齢者の中には亡くなるケースも少なくありません。

または、病状が悪化したり、逆に健康だった方が、病気になり、入院するケースもあり入所できないこともあります。

他には、申し込み時は身の周りのことは自分で出来ており、自立した生活をしていたのが、空き待ちの間に介護度が進み申し込んでおいた施設の入所条件に当てはまらなくなった、ということもあります。

施設を選ぶ際には、空き待ちを考慮して看取りまで可能な施設や、介護が必要になってもケアしてもらえる施設、認知症にも対応してもらえる施設など先のことを見通して選ぶことをお勧めします。

せっかく、順番が来ていざ入所!となってもご本人の体調の変化があったことでキャンセルせざるを得ないというのは悲しいことです。

私の母も、一度介護療養型病床へ入院し、施設が空くのを待っていましたが、結局入院1年で亡くなってしまいました。先月すっかり忘れていた特別養護老人ホームから空きが出たとの連絡をうけましたが・・・申し込んでから2年半の月日が流れていることに気づいたのです。

ケアマネとこまめに連絡をしながら空きが出るまでの間の生活を考えてもらう

空きを待つ間は何らかの形でご本人とご家族の生活を考えていかなければいけません。そんな時、ケアマネに頼り、現状の生活がお互いにとって負担になりすぎないようなケアプランを立ててもらい、入所までの年月を乗り越えたいものです。

ケアマネはケアプランの中でも、ご本人やご家族の意向に沿ったプランを考え、必要に応じて、様々な機関と繋いでくれます。または、申し込んだ施設以外で、入所可能な施設の情報なども沢山持ち合わせているので、もしかすると違う施設への入所が可能となるかもしれません。

希望していた入所が伸びてしまうことで、特に家族は焦りや不安を抱えることもあるでしょう。そんなとき、ケアマネが持ち合わせている、知らなかった情報で救われるかもしれません。

終わりに

介護は1人では決してできません。いつか限界が来ます。

人の手を借りることや、時には施設入所のように家族が離れて生活する選択も必要になる事もあるのです。昔は施設へ高齢者の入れることは、とてもマイナスなイメージで世間からも非難の目で見られるような時代もありました。でも介護保険法が制定され年々高齢者の人口が増えてくると、介護が当たり前の世の中になり介護する側も選択する自由が出てきました。高齢者ご本人も、先のことを考え自ら住みやすい場所として施設を選ばれ、そこで余生を過ごされるという方も増えてきています。

今では、介護保険料を払う40代後半から自分の終の棲家として高齢者施設を見て回り購入する、借りておくという方もいらっしゃる時代になりました。

施設は決して昔のように、汚くて閉鎖的で、というイメージではなくなり、今やシルバーライフを支えるひとつの選択肢として成り立っています。

様々な施設があることで、私たちの老後は暗いイメージではなくなってきたような気がしているのです。

https://yumenokakehashi.site/2020/05/02/kaigoshisetu-nyuusyo-erabu/

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