就労継続支援A型事業所とは?B型との違いは?

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事業所と直接雇用契約を結び給料をもらいながら福祉の支援を受けることが出来る場所

就労継続支援A型の事業所は、基本的には就労継続支援B型とは違い一般就労に近い働き方が出来ます。対象となる方は、一般就労が難しい65歳以下の方が一定の支援の下で、働くことが出来る福祉のサービスです。

福祉サービスとしての事業所であっても、就労継続支援B型事業所と違う点は、事業所との直接雇用契約を結ぶことが出来ます。また、就労継続支援B型では工賃と言って作業分の対価を工賃と言う形で支払われますが、就労継続支援A型事業所は、厚生労働省で定められている最低賃金以上の給料が支払われます。勤務時間は4~8時間ほどが平均的で、相談しながら心身の状態に応じて勤務時間を決めることが出来ます。

業務内容や勤務形態は事業所によって様々ですが、就労継続支援B型とは違う点は、一般就労に近い働き方や業務内容で、細かい作業や、接客など、ある程度の業務を責任をもって行うことになります。

就労継続支援A型の対象者は?

原則18歳以上65歳未満で、身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいや難病のある方が次のような条件を満たすことで対象となります。

・就労経験があるが、今は働いていない

・就労移行支援サービスや特別支援学校での就職活動を経たが、雇用に結びつかなかった

但し自治体によっては詳細が異なる場合があります。また、医師の診断や定期的な通院があれば、障害者手帳が無くても、就労継続支援A型事業所で働くことが出来る場合もあります。いずれにしてもお住いの自治体や相談支援事業所に問い合わせてみてください。

事業所を利用するには利用料金はかかる?

就労継続支援A型の事業所は利用者との雇用契約を結びますが、あくまでの福祉サービスの一環として行っているものです。ですので、国の規定に沿って、事業所に通所する日数と、世帯の収入によって支払う額が変わっていきます。通所日数が増えると利用料金も増えますが世帯収入によって月額の負担上限金額は決まってます。

≪自己負担額の上限≫

・生活保護受給世帯・・・0円

・市町村民税非課税世帯・・・0円

・市町村民税課税世帯・・・(所得割16万円未満≪収入が概ね600万円以下≫) ※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除く(入所施設利用者(20歳以上)グループホーム利用者は市町村民税課税世帯の場合、負担上限月額が37,200円となります。)・・・9,300円

・上記以外・・・37,200円

利用方法と利用期間は?

就労継続支援A型を利用するには、選考と市区町村での申請のふたつの手続きを取る必要があります。就労継続支援A型の求人は市区町村の福祉の窓口やハローワーク、相談支援事業所で紹介してもらうことが出来ます。または本人がHPなどを見て、直接問い合わせることもできます。

自身で動く場合、気になる事業所への問い合わせや、市区町村への福祉サービスの申請などを行わなければいけません。他には各自治体指定の相談支援事業所で相談に持ってもらいながらサービスの申請などを行ってもらうこともできます。

【自身で申請などを行う場合・セルフプラン】

見学体験利用

 

申請

 

認定調査

 

受給者証発行

 

サービス利用開始

【相談支援事業所を利用する場合・計画相談】

計画相談

 

サービス等利用計画案提出(相談支援事業所が作成)

 

受給者証発行

 

サービス利用開始

就労継続支援A型事業所には利用期限はありません。但し、雇用契約の中で期限があれば、契約更新の有無によって利用期間も変わることになります。

就労継続支援B型との違いは?

就労継続支援B型との違いについてまとめてみました。

【雇用契約】

就労移行支援・・・なし

就労継続支援A型・・・あり

就労継続支援B型・・・なし

【利用料金】

就労継続支援・・・年収によっては利用料あり

就労継続支援A型・・・給料が支払われる。利用料支払う場合もあり

就労継続支援B型・・・工賃が支払われる。利用料支払う場合もあり

【月額全国平均収入】

就労移行支援・・・基本的には支払われない

就労継続支援A型・・・厚生労働省の定めの最低賃金以上

就労継続支援B型・・・(2018年度)16,110円

【利用期間】

就労移行支援・・・2年(延長あり)

就労継続支援A型・・・定めなし

就労継続支援B型・・・定めなし

就労継続支援A型事業所を探すポイント

就労継続支援A型事業所には様々な業務内容の事業所があります。雇用形態も事業所によって違いもあるので、自分の心身の状態や業務内容をじっくりと見聞きして見極めるのがいいでしょう。

〇自分の希望する働き方に沿っているか?

はたき方や業務内容は長く働き続けるための大きなポイントとなります。カフェスタッフ募集と記載してあったとしても、その内容は接客なのか、調理なのか、それとも補助なのかによっても違います。直接事業所に見学に行ったり、体験をさせてくれる事業所もあるので、問い合わせてみましょう。些細な疑問でもその時にしっかりと聞いておき、後々こんなはずじゃなかったという事のないように解消しておきましょう。

〇職員や他の利用している人たちなど事業所の雰囲気を見る

職員や上司にあたる人などの態度や、他に働いている人の様子なども見れるといいでしょう。また、業務が忙しすぎているような雰囲気や、仕事が無くて時間を持て余しているような雰囲気など、実際に見たり、聞ける範囲で聞くことも大切です。事業所の雰囲気について行けるかは、自身の心身の状態も加味することでもあるのです。

〇給料の事

自分が生活していく上で、やはり大事なのは給料面です。厚生労働省の規定に基づいた最低賃金以上の雇用形態にはなってはいますが、利用者と事業所側が合意した場合に、最低賃金を下回る給料(最低賃金の減額特例)での雇用が認められることがあるのです。よって、しっかりと給料形態については事業所に聞きながら、もし最低賃金を下回る場合は、その根拠もしっかりと聞いておくことです。

就労継続支援A型事業所のまとめ

就労継続支援A型事業所はB型の事業所とは違い、働くことへの責任が大きく伴います。しかし、一般就労にはない、福祉の支援を受けながら、自立へ向けての支援を手厚く受けることが出来る場所でもあるのです。

将来的に一般就労を目指す人、就労継続支援A型事業所で雇用契約を結び福祉の支援を受けながら責任を持った仕事をしたい人など、利用の仕方は様々です。

お住いの自治体によって利用の仕方や賃金などの違いがありますので、各自治体の福祉課か、自治体指定の相談支援事業などで、どのような事業所があるかなどの相談をしてみることをお勧めします。

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札幌市障害者の就労に関する相談

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