ヤングケアラーからスタートした32年のケア生活
令和6年11月5日に、本を出版させていただきました。

この本が誰かの何かのお役に立てればと思ってカタチに残すことにしたのです。
そして、亡き母へ・・・
色々あったけど今は感謝です・・・
というメッセージでもあります
この話は沢山いらっしゃるケアラー、ヤングケアラーのうちの1人の話ですが、こんなケースの家庭もあるんだという事を知ってもらえたら、とも思っています。
書くことで自分の気持ちを表現したかった
私は幼い頃から日記を書き綴りながら、自分の気持ちを残していました。
書くことが好きで、言葉に出して表現する事よりも文章にして表現する事の方が得意な子でした。とても人には見せられないほどスレートに思いを書き綴っていることも多かったのですが(笑)
ヤングケアラーから始まった32年ものケア生活を本という形で残したい気持ちはずっとあったのです。そして、ご縁を頂いて、出版という夢を実現しました。単に出版したい想いではなく、介護とはどういうものか?ケアする家族の心情とはどんなものか?を、イチ介護者として伝えたかったという想いがありました。
偉いね
親孝行だね
頑張ってね
親の介護をするのは誰でもあることだものね
そんなありきたりの言葉をかけられてきて、若い頃は何とも思わなかった自分がいました。それが当たり前だと自分でも思ってい宝です。でも、ケア生活が続くにつれて、
周りの人たちは介護(ケア)をどうとらえているのか?
当たり前で普通の事と捉えているのであれば、それは決して綺麗ごとでは片付けられないという現状を知ってもらいたい
そう思うようになったのです。それは既に母亡き後でしたが、色々な思いと32年分の心の中にたまってきた感情を吐き出すことで少しだけでもケアする家族の心情を知ってもらいたい、そう考えが変化していったのです。
そうするには書くことで思いを綴ってみよう・・・そう思ってからのブログ発信スタートが書くことの始まりでした。
色々な意見があって当たり前・でも介護(ケア)に対するイメージはやっぱり・・・
女の子は親の面倒を見るのが当たり前
昔は子供が祖父母の世話をしたりするような家庭はあたりまえにあった
なんで今更・・・
今の人は大げさに捉えすぎ
家族でどうにかする事
色々な意見を頂きました。色々な意見があって当然だと思っています。人の想いは自由です。だからこそ知ってもらいたかったのです。そして、今と昔では時代背景が違いすぎることも知ってもらえればと思っています。
核家族化が進み、少子高齢化の時代になり、生きづらい世の中の中で、必死に家族のケアをする今の時代・・・
古き良き日本の時代で、お隣近所から醬油を借りたり、人の子をちゃんと叱れる大人がいる、というような地域の繋がりがあった時代ではないのです。今は孤独に生きている家族が多く、隣は何をする人ぞ、の世の中・・・良い意味で余計なおせっかいを焼いてくれる近所の大人はいません。それをしてしまうと通報されてしまうからです。
そんな中でケアを担うのが子ども・・・そんな社会全体を見てもらえればと思いました。
学校の先生ですら、家庭の中には入りこめないのです。
昔は・・・で片付けられない社会課題だと知ってもらえたらいいな…という想いの中で書き綴りました。
今も増え続けているヤングケアラーとケアラー
ヤングケアラーへ目を向ける世の中になりつつあるのはとても良い事と思っています。ただ
何か出来ることない?
困っていることない?
それをぐいぐいと全面に押し出してくる大人には。子供たちは心を閉ざしてしまいがちです。だって困っていると思っていない子が殆どなのですから・・・
私もそうでした。
困っていると言うよりも、今の家庭環境に対する不安や不満、言葉にできない心の中のモヤモヤ・・・それを誰にというよりも、自分でどうにかするしかないと無意識に思っていたのだと思います。だからこそ、
困っていることない?
何か出来ることない?
と言われたとしても
ないです
と当時の自分も答えるでしょう・・・
色々なケア経験者の話を聞いてほしい
私の話は沢山いるヤングケアラー、ケアラーの中のひとつのえぷそーどでしかありません。他にも色々なヤングケアラー家庭があって、私のようにそのまま大人になり、ケアラーとして人生を送っている人もいるのです。
色々なケースの話を聞いてほしい、とも思います。
よくヤングケアラー家庭は貧困層の家庭が多いと思われがちですが、実はそうでもないという事も、自身の手記の中でも伝えたかったのです。我が家は普通の家庭。父はホント小さな小さな会社を経営して、母はその経理をしていた家庭。お金持ちでもなく、でも貧困家庭でもない、ごく普通の家庭でした。そんな家庭でも母が病気になり、子供だった私がヤングケアラーとして何十年もケアをしてきました。母のメンタルがいつも悪く、一時家の中は地獄のような状態でした。そんな家庭でもあり得るという事も知ってもらいたかったのです。
今も尚、日本中のどこかでヤングケアラーは日々生活しているのです
最後まで読んできださってありがとうございます
こんな私のつたない本を色々な方々が手に取って読んでくださったこと、講演会に来てくださったこと、心から感謝いたします。そしてこれからも色々な場でケアの実態からの社会課題などを発信していこうと思っています。

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