我が子が発達障がいかもしれない・発達検査をしてくれる機関と行くタイミング

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新年度が始まってから気づく発達の心配

小学校入学と同時に、今まで気づかなかった発達の心配が見られる、『小1の壁』の記事を以前に書きました。

こちら『小1の壁・発達の心配が出てくる時期と発達相談機関』

この記事に書いたように、入学後1,2か月、あるいは、他の学年だと、進級後に様々な発達の心配が見られ、発達検査や相談機関に行く時期が、平日でも行きやすい夏休みというケースが多いのです。そもそも発達検査機関などの相談機関は自治体が行っており、平日に業務を行っているため、そうなると学校を休んで行かなければいけないのです。やはり学校は休ませたくないと言う保護者も多く、平日でも行ける夏休みに予約を入れる家庭が多いので集中してしまいます。

物理的な理由はそこですが、夏休みに発達検査が集中するケースはそれだけではありません。

新年度が始まり、クラスの中でも子供たちの様々な姿が見られるようになるには、やはり数か月かかります。また学級がしっかり出来上がっていくのも同じくらいの時期を要します。年度初めはどの子供たちも新しい環境の中で落ち着かない姿が見られたり、学年が上がることで、学習や活動も新しくなり、クラス替えがない学年でも落ち着きを見せるまでに時間がかかります。今まで気づかなかった発達の凸凹が学年が上がり、気づく場合もあるのです。

発達検査機関を探す

自治体によって若干の違いはありますが、就学前のこどもであれば、保健センターや乳幼児健診で相談が出来ます。小学生であれば、保護者が役所などの相談機関に直接連絡をし、自治体が行っている機関の中で、相談と検査を受けたい旨を伝え、相談機関などを紹介してもらえる場合もあります。ほとんどの発達支援センターでは検査を希望すれば行ってもらうことは可能ですが、自治体によっては、何回かお子さんと保護者から話を聞いたり、子供の様子を見ながら検査の時期を検討する場合もあります。

または、発達外来を行っている医療機関を受診し、検査を受けることもできます。しかし、これは住んでいる地域によっては予約が一杯で何か月も待つ場合もあります。医療機関の場合は、小児科では、発達障がいの診療を行っていない医療機関が多いので、事前確認が必要です。また、小児科で発達障がいの診療を行っていても、発達検査を行っていない場合や、医師が話を聞いて、発達障がい専門の機関を紹介するだけ、と言う医療機関もありますので、こちらも受診する際には確認が必要となります。小児精神科、小児発達、等、発達障がいと掲げている医療機関は発達障がいの診療を行っていますが検査内容は診察の際に医師が決めます。また、検査をするかしないかも医師の判断の元もう少し様子を見てからと言う場合もあるので、保護者がすぐに検査をしてほしいと望んでも出来ない場合もあります。

ほとんどの自治体に設置されている発達支援機関は、予約も医療機関に比べるとそれほど長い期間待つことはない場合がほとんどです。

まずはお住いの自治体に問い合わせてみましょう。

国立成育医療研究センター(子どもの心の診療機関マップ)

発達障がい情報支援センター(自治体の取り組み)

さっぽろ子どものこころの診療ネットワーク事業

発達検査はどんな内容か?

発達検査と言っても、様々な検査があり、月齢や子どもの特性によって検査内容が違う場合もあります。

小学生意向で主に使われるのが、WISC-Ⅳという検査です。

これは5歳から検査可能で、子供の強みや弱みを細かく確認することが出来ます。小学校以降になると、今まで気づかれなかった苦手さが出てくることで、細かく分析してみていくことが出来ます。

発達検査は何年かに一度行いますが、あくまでも検査結果は発達障がいかどうかを知るためのものではなく、子供にとって苦手さがどこにあり、逆に何が得意なのかを知りながら、その部分が経験を重ねることでどのように成長してきているかを知るための参考とするための材料の一つと言えます。

【よく使われる検査とその内容】

〇 WISC-Ⅳ

適用年齢:5歳0ヶ月~16歳11ヶ月
10の基本検査を実施することで、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点:言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリー指標、処理速度指標)が算出されます。このように、全般的なIQだけでなく、それらの合成得点から個人内での能力のばらつきがわかりやすいということがWISCの特徴です。これにより、その子どもの支援が明確になったり、強みを把握することができます。これは、日々の生活をサポートする方法を考える時に活用することができます。

〇 田中ビネー知能検査V


適用年齢:2歳~成人
2歳~14歳は知能指数(IQ)と精神年齢(MA)が算出されます。14歳以上は偏差知能指数(DIQ)で算出し、「結晶性領域」「流動性領域」「記憶領域」「論理推理領域」の4領域で表わせられます。また、1歳以下の発達を捉える指標が作成されていることが特徴です。
特徴として、問題が年齢尺度によって構成されているため、通常の発達水準と比較することができるという点があげられます。また、各問題は、「思考」「言語」「記憶」「数量」「知覚」などの問題で構成され、子どもが本来の力を発揮しやすいよう、日常場面に即した問題で構成されています。また、問題の通過・不通過以外にも、検査時の行動観察の記録を記入するアセスメントシートがあり、点数からよみとりにくい子どもの様子も把握できるようになっています。

〇 新版K式発達検査


適用年齢:0歳~成人
発達の遅れや偏りを様々な方面から評価するもので、検査の結果は発達障害の診断や療育などの場で活用されています。新版K式発達検査では、発達水準を年齢で示した発達年齢と実際の年齢の比である発達指数によって表され、「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」の3領域から評価します。子どもにとって遊びと感じられるような課題で構成されており、子どもの自然な行動が観察できることが特徴で、机に向かって集中することが難しい子どもにも実施することが可能です。検査者は検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断します。

検査はわが子を知るためのもの

発達検査を受けてもすぐに診断が出るとは限りません。特に発達支援センターのようなところで検査を受けても、そこで診断名がつくことはないのです。診断名を付けるとしたらそれはあくまでも医師のもとでの事となります。

また、医療機関で発達検査を受けたとしても、診断名をつけずに経過観察をしていく医療機関も多いのです。医師の中でも子どもに診断名を付けることは難しいという医師も多くいます。それは、成長と共に子どもの特性が変わったり、問題なく成長していく子ども達も多くいるという話を医師から聞いたことがあります。

知的を伴わない場合の診断は、慎重に経過を見ていくことを大切にしている医師も多いのです。

私の元へ相談に来る保護者の中には、

診断名が出なくて逆にモヤモヤしています。

と言う方も何名かいらっしゃいました。

発達検査はあくまでも診断名をつけるためのものではありません。先にも書きましたが、我が子の得意不得意を知るための手がかりとなるものです。

わが子に発達の心配があると感じ、我が子が学校やその他の場所で、困り感がある場合など、検査に行く必要性がある時には検査を受けることで家庭や周囲のサポートの方針として関わりやすくなるというメリットがあります。そして、子ども自身も的確なサポートを受ける事で、苦手さを少しずつ克服していき、自己肯定感が培われるようになることを目的とするのが発達検査なのです。また、検査によっては児童発達支援事業所や、放課後等制サービスに通いながらより手厚いサポートで成長の手助けをしてもらうこともあるかもしれません。それは、その子の成長には必要な事でもあります。

発達検査=その先をどのように考えるか?

検査の機関や行くタイミングは家庭の事情や保護者の意向によって違ってきます。ただ共通しているのは、検査で終わりではないということです。検査を受けてどんな結果が出たか?相談機関や医療機関でどのようなアドバイスをもらったかによって、その先の子どものサポート体制は変わってくるかと思います。

検査=終わり

ではないのです。必ずその先があり、検査がある意味スタートだということです。

わが子の成長のために何が必要でどんなサポートをしたらいいのかを様々な機関や人に頼りながら一緒に考えていくことが大切なのです。

札幌市・発達相談窓口

日本発達障がいネットワーク

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