コロナの影響で介護業界も崩壊の危機に。最後の砦は訪問介護?

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新型コロナの影響で休所とした介護事業所の影響で高齢者の介護度が進むケースも

新型コロナがまだまだ巷に恐怖と不安を漂わせている中、医療や福祉の業界は逆に人で不足に陥り、職員は命がけで仕事をしています。高齢者の施設では、クラスターが起きたり、訪問介護の職員が感染するなど、免疫力が落ちている高齢者への感染が一番懸念されます。かといって、受けている介護支援を休むことはできないのが実情です。しかし、通所施設などは、長期に渡って、感染拡大を防ぐために致し方なく、事業所を閉めているところも多くあるのです。

今まで元気だった高齢者の心身機能の低下が心配されるところです。

先日ドキュメンタリー番組でコロナの影響による介護業界の崩壊寸前の現状を見ました。まさに、医療と変わらぬ人手不足の中、介護職員も休みなく業務と向き合っているのが現状でした。また、介護の支援の手がなくなってしまった家族の苦悩もあります。

通所介護が一か月近い自粛になり、行き場のない認知症の高齢者を家族が交代で介護する毎日。介護サービスの利用によって、今まで安定していた認知症が、このコロナの影響で一気に悪化し、家族が悲鳴を上げているという現状・・・このご家族だけでない、きっと同じような境遇の家庭は沢山あるのではないでしょうか?

私の父も1人暮らしで、要介護1。訪問介護と訪問看護を受けています。私は実家から少し離れたところに住んでいるので、普段なら週末ごとに父の様子を見に実家に行き、訪問サービス日以外の介護を担っていますが、このコロナの影響で、父に会いに行っていません。私自身も児童福祉の仕事をしているため、万が一私が保菌していないとも限らないので、父へは毎日の電話で安否の確認をしています。あとは、ケアマネ、ヘルパーやナースから何かあったら報告を受けることになっています。

そうでもしなければ、ただでさえも、ここ1年ほどで認知面が落ちてきた父が、さらに悪化するのでは?という不安が強く、電話でも『刺激』を与えることで認知面の低下を予防しようという思いでいます。

コロナによる外出自粛要請・・・高齢者の生活をも脅かす現実・・・感染も怖いが、認知面や体力の衰えも怖い高齢者・・・ましてや、通所施設などの、今まで利用できていた高齢者サービスが使えないとしたら、ご本人だけでなく、ご家族の負担や不安も大きいのが、高齢者大国日本の現状なのかもしれません。

訪問介護事業所も更に人手不足

そんな中訪問介護を受けるために、訪問介護事業所は新規契約が増えていると言います。ただでさえも介護業界は人手不足・・・ヘルパーの確保が難しく、受けたくても受けられない状況も多々あるというのです。そうなると、家族の中でも『介護崩壊』が生まれます。虐待など高齢者を取り巻く介護疲れの現状がますます加速化するという懸念もあるようです。

訪問介護サービスは、介護度に応じて使える時間が決まっています。要支援の方は短い時間しか利用できませんが、特に手厚い介護が必要な、要介護3以上の方々への支援の手が薄れることにも、ご家族の心配の声が上がっています。

元々介護業界は人手不足に悩まされています。介護の資格はあっても、介護職に就かない人も多くいます。それはやはり仕事の内容の割には、格安な待遇面で、続けられないという人も多々いるのです。

福祉はやりがいはあるけれども、待遇面が安く生活していけない

そういって辞めていく人が後を絶ちません。そんな中、今回のような介護を受けたくても受けられない、高齢者が沢山出てきてしまうという現実・・・このコロナの影響で自信が感染を恐れて退職をするケースも後を絶たないそうです。

介護離れ、福祉離れ、そんな言葉を過去に聞いたことがありましたが、今まさにそんな現実と向き合っているのが高齢者介護の世界かもしれません。

感染リスクを抱えながらの訪問介護、物資も不足して介護崩壊は目前?

医療がひっ迫している報道は連日ニュースなどで見聞きしていますが、介護業界も同じように崩壊寸前なのです。介護と言っても、様々な疾患を抱えている方も多く、介護を受ける高齢者もまた感染のリスクを抱えながら介護を受けているのです。

コロナにかかると心配な持病などが挙げられていますが、まさに高齢者の中にはこのような心配な持病を抱えて、そのケアや予防のために、訪問看護や訪問介護を受けている方々も多くいらっしゃるのです。

感染予防には、医療同様、マスクや医療用手袋消毒などが必須ですがそれらが不足していることで、訪問する職員も家庭家庭に入る前に緊張感が走ると言います。

訪問の職員は1日何軒かを訪問するので、常に消毒が必要になります。感染予防のために、最新の注意を払って消毒などの予防策を徹底するのですが、それすらも困難な状況・・・とある事業所では、物資が足りない理由から、1日に訪問する件数を減らして、介護をうける高齢者への感染リスクを少しでも減らす目的としているところもあります。また、職員の感染リスク軽減にもつながると言います。このように各事業所で、なるべく困っているご家庭のご要望に応えたい反面、感染を恐れるあまり、なかなか件数を受けられないという事業所も多くあるのです。

物資さえ潤っていれば、今よりも少しはお受けできるご家庭も増えると言っている事業所もあるようです。

我が家はありがたいことに、父の訪問介護と訪問看護は変更なく、来ていただいています。やはり、感染リスクのことを懸念するご家族もいらっしゃるようで、コロナが流行ってきたころに、事業所から連絡がありました。

変わらず訪問を希望されますか?

もちろん感染リスクはゼロではありませんが、私が行けないことで、父の心身の状態も心配ということもあり、お願いしました。父の体調に少しでも変化があったら連絡してください、とお願いしています。私が行けない分、リスクを抱える形ではありますが、訪問に来ていただくという選択をしたのです。

厚生労働省が作成したコロナ対策へのマニュアル

この度国は、介護事業所に向けての対応マニュアルなるものを作成しています。

介護事業所等における新型コロナウィルス感染症への対応について

大きく分けて7つの項目について、詳しく書かれています。

① 基本的な事項について

② 感染拡大に関する事項

③ 職員の確保に関する事項

④ 衛生用品の確保に関する事項

⑤ 要介護認定に関する事項

⑥ 介護サービス事業所等の人員、施設、設備及び運営基準等の臨時的な扱いに関する事項

⑦ その他に関する事項

特にこの③の職員の確保についての記載が、介護業界ではなかなか難しいにではないだろうか?と思われます。私は現在は、児童福祉の仕事をしていますが介護と同様、普段から、人材不足に悩まされている中、職員の休みなどが増えると、他からの確保はなかなかできない状況に見舞われています。自粛要請が続くことで、職員も、子供を抱える母親だったりすると、何人かが休むことでもう他からの確保はかなり困難となります。

また、④の衛生用品の確保に関する取扱いでは、洗って使いまわしてくださいというようなことが記載されています。また、感染リスクが少ないと判断される場合には本来ならば、毎回使い捨てているはずのマスクなどでもそのまま使用するようにと書かれているのです。

介護業界ではこのような 物資が医療よりも不足しているために医療的ケアが必要な高齢者にとっては、一歩間違うと命とりなことにもつながりかねないという現状なのです。

しかし、国も苦肉の策なんだろうという文面がうかがえ国を挙げて命の危機にさらされていると言う感があります。

終わりに

介護業界は今や、崩壊の危機にさらされているということは言うまでもありませんが、その介護をされているご家庭の中でも、介護による家庭崩壊の危機が迫っていると言っても過言ではないかもしれません。

私は介護の仕事で訪問介護も経験していますが、どこの事業所も万年人出不足に悩まされています。ですので、仕事が来ない少ないということは、まずありえなく、1日回らなければならないご家庭が多いために、いつも時間との戦いでした。1件の訪問が決まった時間内ではあっても、少しでも時間が押すこともありますし、そうなると気持ちばかりが焦ってしまい、ミスを犯しかねません。

また、介護者は入浴介助や排せつ介助、必要であれば痰吸引をする職員もいます。コロナでなくても感染の恐れは少なからずあり、必ず医療用のグローブをはめていますが、それでも感染のリスクを抱えながらの介助をしています。

逆に介護を受ける高齢者も、1日何軒も回っている介護職員からの感染リスクを懸念しながら介護を受けるという懸念もあるのです。

今は、高齢者の受け皿として訪問介護事業所がひっ迫している中、早く国がその策を具体的に講じるか、人材の確保に努めていただきたいと願うばかりです。 

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