訪問看護とはどのようなサービス?高齢者のどんな方が使えるの?

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病気や障害があっても住み慣れた家で暮らしたい

高齢者にとって、在宅での生活を生き生きと過ごすためには、時には第三者の手を借りることが必要となることがあります。訪問介護は主に生活全般をサポートしてくれる在宅介護のサポーターですが、在宅介護での健康を管理していく上で、看護の分野の存在も大切なものとなります。

その中でも訪問看護は医療サポートが必要な方々のためには無くてはならない存在です。住み慣れた我が家で過ごすにはどのようなことに気を付けたほうがいいのか?体調の管理をしてもらいながら、高齢者が健康で過ごせるようなサポートをしてくれるのが訪問看護です。

私の母は在宅で過ごしていた時は、訪問看護のお世話になりました。2か月に1回の病院受診以外だけでは、母の体調は日々変化することが多かったので、私たち家族にとっても看護師が週に1度訪問してきてくれることはありがたい存在でもあったのです。また、パーキンソン病による様々な不調が母の精神状態も悪くさせてしまうことも多く、週に1度看護師が来てくれることで母自身も安心感があったようです。看護師だけの対応ではどうしても体調改善が難しい場合にはドクターに連絡をし、受診の予約をお願いしてもらったり、別の科での受診が必要な時は、紹介状をドクターに書いてもらう手はずをつけてもらう等、有難い存在でした。

父も現在は週に1度の訪問看護で、薬の管理と体調の管理、日常生活での過ごし方などを管理してもらっています。父にとっては訪問看護は在宅生活を安心して過ごせるための材料でもあります。体調が良くても、毎週1度の訪問看護で他愛のない話を看護師とすることが父にとっては密かな楽しみであることを最近知りました(笑)

どのようにしたら、訪問看護のサービスを受けることが出来るの?

ほとんどは、地域のケアマネージャーが依頼を受け、患者のかかりつけ医から、訪問看護指示書を発行されてからスタートとなります。主に病気や障害をお持ちの方で、在宅療養をしている方が介護保険や医療保険を利用して使うことが出来ます。介護保険や医療保険を利用する場合にはその方の年齢などによって異なります。いずれにしても医師の指示所が必要になります。高齢者の場合には介護保険で利用することになります。

介護保険で利用出来る年齢は65歳以上で、要支援、要介護の認定を受けている方が対象となります。第一号被保険者と言います。また、40歳から64歳までの方は介護保険の特定疾病とされる末期がんや、難病などが原因で要支援、要介護の認定を受けた場合に利用できます。これに該当する方を第二号被保険者と言います。

要支援、要介護の認定を受けた方は、担当ケアマネージャーと相談の上訪問看護の利用が出来るのです。

また、医療保険と介護保険の使い分けをされている方もいらっしゃいます。

医療保険では年齢に関係なく訪問看護を利用できますが、65歳以上の方で、要支援、要介護の認定を受けていない方が医療保険でのサービスを利用することが出来るのです。

ただし、65歳以上で介護保険を利用できる方でも、厚生労働省が指定した難病指定を受けた方は、医療保険が適用されます。医療保険が適用されるのかは、ケアマネージャーに相談しましょう。また、訪問看護の利用については医師に相談してください。

また、介護保険で利用していたが、癌の末期になってしまった場合には医療保険に切り変わります。

訪問看護は具体的にどのようなサービスなの?

病気や障害がある場合には医療的な処置をします。高齢者の場合には、私の父のように薬の管理や、血圧チェック、入浴時の病状の観察などを行うことが多いようです。

私の母も訪問入浴を受けていたことがあり、その際に看護師が健康チェックを行ってくれていました。また、褥瘡もあったことで、褥瘡のケアも行ってくれていました。病院へ行かずして医療的ケアを行ってくれることはありがたいことでした。

具体的には以下のようなケアが行われます。

・身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事や排せつなどの介助・指導

・病気や障害の状態、血圧、体温、脈拍などのチェック

・医師の指示による医療処置

・在宅酸素、人工呼吸器などの医療機器の管理

・癌の末期や終末期の患者さんが在宅で過ごせるようなケア

・褥瘡の予防や指導、褥瘡のケア

・拘縮予防や機能の回復、嚥下機能訓練のリハビリテーション

・認知症による介護の相談アドバイス

・ご家族への介護指導アドバイス

・介護予防のアドバイス

などが挙げられますが、訪問看護の内容はこれだけでなく医療的な視点から様々です。

母は訪問リハビリもお願いしていたので、リハビリ的なことは看護ではあまりありませんでした。私たち家族の思いを聞いてくださることが心強かったです。

おわりに

訪問看護は、介護や医療的な幅広い視点で見てくれる強い味方かもしれません。在宅で最期までその方らしく生活ができるにはどのようなケアが必要なのかを看護師目線で考えてくれることで、介護する家族も安心して介護にあたることが出来るサポーターでもあります。

母が在宅で過ごしていた時には、ありとあらゆるサービスにお世話になりましたが、看護師が来ることでさらに安心感がありました。私たちに対応できない突然の体調不良にも電話で応じて支持を出してくれたり、必要ならば、緊急に来てくださることもあったのです。

在宅で過ごしたいと思う願いをか叶えてくれるの訪問サービスのひとつが訪問看護なのです。

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