高齢親の介護で抑えておきたいこと

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親の暮らしが粗雑になってきた

高齢の親と別居している、親の生活が会いに行くたびに気になってきた、そんな話をよく聞きます。

認知面が低下してきて、家事や身の回りの事が出来なくなっていくのに気付くのは、実は認知症などの症状が出始めている事になかなか気づかず、進行してから気づく場合もあります。実家に行くと部屋が散らかっているな、と感じながらも、歳だからと思っていたが実は認知症の症状が出ていたなんてこともあります。

親の暮らし生活の様子が気になった時、それは介護のタイミングが来たのかもしれません。

生活に支障が出始めるとはどんなことか?

家事で出来ない事が増えていた、風呂に入ったり身の回りの事が出来なくなっていた、など、親の生活の中で生活力が低下していると認めるまでには時間がかかることがあります。特に親自身が身の回りの事が少しずつ出来なくなってきていることには気づきにくい場合が多いのです。一気に出来なくなると言うよりも、ゆっくり出来ない事が増えてきている事が多く、親に会いに行くたびに、そう言えば何だか最近おかしいかも、と時間が経って気づく場合が多いのです。

また、親も我が子の前ではしっかりした風を装うことも多く、汚れた下着をタンスやクローゼットにしまっていて、後に介護に介入しだして初めて見つけた、という話も聞きます。

認知症などの症状が出ても、親自身はわが子や他人に対してプライドや自尊心があるため、自分を良く見せようとする傾向が強くなるのですね。

生活の中で、老いなのか?認知面の低下なのか?を見極めることは初期段階では難しい場合がほとんどです。

認知症など生活に影響するような様子が見られたら

認知症の症状が出始め、診断されたのち、何らかの手立てを取らなくては、と思い始めるでしょう。その時、親と離れて暮らしている場合、どうしたらいいのか?と悩みます。

当の親が介護保険や第三者の介入を拒否する、自分はまだそんな年ではない、など、親自身が第三者、介護の介入を拒否する場合も割と多くあります。でも、家族としては、親だけで生活させるには不安がある・・・そんな時はまずは家族だけが相談できるような機関へ相談し少しずつステップを踏んでいきましょう。

〇地域包括など、親が住んでいる地域の自治体へ相談する

親の住所の管轄地域には介護の相談を受けてくれる地域包括などがあります。まずはそこへ家族が相談しどのような手続きを経たらいいのか?家族が介護をする以外の情報を教えてもらいましょう

〇認知症などの診断を受けた場合は、医療機関で介護相談が出来る場合もあります

ソーシャルワーカーなどが常駐している医療機関では、その後の生活を相談出る場合もあります。ご本人だけでなく家族が介護負担が少ないようなことも率直に相談してみるといいでしょう。

在宅介護か、施設入所か

親が自宅で生活が困難となった場合、大きく分けると、在宅生活をそのまま続けるのか、施設へ入所してもらうのか、の選択があります。もちろん、家族と一緒に暮らすために、家族の家に引っ越す等の選択もありますが、今回はこの2つの選択肢で説明をします。

殆どの高齢者は、住み慣れた自宅を離れたくないと思う方が多いのが現状です。その在宅生活を継続可能であれば、介護保険の中でヘルパーなどのサービスを利用しながら、出来る限り本人の意向を汲み、第三者に生活のサポートをお願いする事も方法です。介護保険に利用も介護度によって使える時間などが決まっています。なので、生活の殆どを介護保険で賄うことは、経済的に難しいこともあるのです。また、家事支援だけでなく、着替えや食事など、身体介護も伴うとなると、家族のサポートもありきで在宅介護を考えなくてはいけません。

逆に在宅ではなく施設に入所となる場合も、本人の介護度や自立度によっては、どのようなタイプの施設に入所するかによって施設の空きを待たなくてはいけない場合もあります。それまでの間在宅でどのように生活をするのかを考えることも必要になってきます。他にも、施設入所にかかる費用はピンからキリまであり、それによっては選択肢の幅も変わってくるのです。

お金をかければかけるほど、施設の空きも多かったりしますし、一般的な費用、若しくは軽費な施設を希望するのであれば、何処もいっぱいですぐには入所できなかった、という声もあります。

月々にかかる費用も長い期間で考えておく

今や超高齢化社会と言われるほど、高齢者の割合は増えています。介護にかかる費用も、先を見通しながら計算することも大事になってきます。

高齢者の有料老人ホームに入所したはいいが、入居費用を払えなくなり、退去せざるを得なかったという話も聞くほど、老後にかかる費用は見通しを持って計算しないと破産してしまう場合もあるのです。在宅にしても施設入所にしても、ヘルパーや施設に係る費用以外に、いわゆる雑費と言われる費用もかかるという事を押さえておきましょう。

また、介護度によっては、おむつ代や介護用品が介護保険から賄えることもありますので、介護度が出たら、そのあたりもしっかり聞き、把握しておくといいでしょう。

年金だけでは賄えない生活費・・・親の貯蓄だけではなりなくなる場合、家族が負担するのか、若しくは違う方法を考えておくのかを準備段階で情報を把握しておきましょう。

まとめ

親の介護が必要になった時、何かあった時、その状況になった時では準備が遅い場合があります。まずは情報を得て起き、いざという時にその後の生活をどうするかを家族で話し合っておきましょう。

プリズムでも介護に関するご相談をお受けしています。必要があれば他の機関へとお繋ぎすることもできますので気軽にご相談ください。

プリズム介護相談窓口

北海道社会福祉協議会ケアラー支援推進センター

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