軽度認知症(MIC)とはどのような症状を言うの?

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家族に認知症のような症状があるけれども、認知症なのだろうか?

受診するべきか否か?と迷う場合があります。

そもそも認知症の検査に対して、多くの方は検査自体を拒否するケースも多いため、慎重に検査まで持っていきたいものです。その中で、次第に認知症では?と疑う症状が出てきた場合、どのような対応をしたらいいのか悩むところでしょう。

認知症の前段階の症状・軽度認知症

認知症ではないけれどもその前段階の症状として『軽度認知症・MIC』と言う診断が出る場合があります。本人は認知症とは違い、物忘れなどの自覚症状があり、生活も自立しており、認知症予備群の状態を言います。検査をしても脳機能の状態は認知症の域には入っておらず、境界の状態を言うのです。

では、どのような状態を言うのでしょうか?

軽度認知症に見られる症状では主に4つの状態に分けられます。

※記憶障害・・・今まで覚えていた事を忘れてしまったり、忘れるはずのないことまで忘れてしまう。

※計画を立てて実行するなど先の見通しが読めない・・・お金の管理やスケジュールの管理が出来なくなった

※注意力・集中力が低下する・・・新聞や本が読めなくなったり、好きなテレビ番組も見ていることが出来なくなった

※無気力・・・今まで好きだった趣味に興味がなくなりやる気がわかなくなったり、疲れやすくなった

このような症状は高齢になると多い症状でもありますが、日常生活を送れるため、本人も家族も気づきにくく、知らないうちに認知症と移行していく場合もあります。軽度認知症と言っても何も対応をしないでいると認知症へと移行することも多く、早期発見早期対応も大切なのです。中にはそのおかげで認知症へと移行せず、健康を維持する方もいるのです。

医療へのかかりかた

早期発見早期対応が大切な事はわかりましたが、では、どのように医療に係ったらいいのでしょうか?

まずは、家族や周囲が、本人の『ちょっとした変化』に気づき、それを把握しておくことす。医療にかかる前段階として、今まで出来ていた事などが出来なくなった行動などをメモにしたり覚えておくことが軽度認知症の診断にはとても大切になります。また、他の病気などで別の病院を受診している場合、医師にその状況を伝えて、検査機関を紹介してもらうことも大切です。場合によっては脳疾患など、軽度認知症ではない別の疾患が隠れていることもあるため、かかりつけ医がいる場合は相談することをお勧めします。

軽度認知症の診断を受けるには認知症の検査を受けることが必要となります。簡易検査ではわかりにくいため、細かな検査を経て軽度認知症なのか?認知症なのか?そこまでではないのか?他の脳疾患なのか?の診断をしてもらえます。

家族としては気になる症状があても本人が認知症の検査を拒否する場合も多く、本人に脳ドッグに行く感覚で受けることを勧めてみてはいかがでしょうか?

終わりに

軽度認知症は認知症の検査で分かります。その診断が出たからと言って絶対に認知症へと移行するかどうかは本人の状況や生活環境など様々な要因などによっても違います。

医師によっては微量の薬を使う事もありますが、ほとんどが生活の中での食生活や運動などの健康を維持することで認知症へと移行することが防げるとアドバイスをされることがほとんどです。そして、定期的に検査をしながら本人の状況を見ていきます。

そして、認知症に移行しなくとも認知症になった時の対応(介護保険で利用できるサービスや医療など)をあらかじめ調べておき備えておくこともお勧めします。健康的な生活やある程度の生活の中での良い刺激を受けることで軽度認知症の症状をゆっくりさせることはできるのです。

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