高齢者の1人暮らし、その背景とは?

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増え続けている高齢者の1人暮らし

少子化や高齢化が進み、今や1人暮らしの高齢者は増加の傾向にあります。核家族化や近隣との付き合いも希薄になり、高齢者の孤独死も増え続けているのが現状です。

私の父も母が入所してから10年ほど1人暮らしをしています。以前は実家の近所に住んでいた私たち家族ですが、少し離れた場所へ転居したので、今では毎日父の顔を見ることがなかなかできなくなってしまいました。時折仕事帰りに寄ったり、週末は決まって実家に行きますが、私の父も高齢者の1人暮らしです。父にとっては、私たちと一緒に住むという選択肢はありませんでした。母はかねてより、私たち子どものどちらかが同居をしてくれ、そのまま親面倒を見るのが当然、と言う考えの人でしたが、父は全くの逆・・・1人暮らしを気ままに楽しみたいという考えで、あれこれ我が子であっても口出しをされるのが嫌な性格です。過去に一度実家を2世帯にして同居をしないか?と言ったことがありましたが、全面拒否されました(笑)

高齢者の1人暮らしは、家庭背景などによって様々です。私の父のように、自ら1人暮らしを望んでいるケースや、逆に子供との同居を望んでいるが子供が難色を示しているケース、ずっと独身でそのまま高齢になり1人暮らしを継続しているケースなど、様々な背景があるのです。

【1人暮らしの高齢者の推移】

内閣府が公開している令和元年版高齢社会白書によると、2015年には、65歳以上の人口に占める割合は男性が13,3%、女性が21,1%となっており、経過としては年々増加傾向にあると言います。ちなみに1980年の統計では、男性が4,3%、女性が11,2%で、経済が変わってきたように私たちの高齢化のライフスタイルも大きく変わってきたと言えます。

高齢者が1人暮らしを選択する理由とは?

65歳以上の高齢者へ政府が行っている意識調査の中では様々な理由で1人暮らしをしている高齢者がいることがわかりました。

・頼れる人がいない・・・政府の調査によると、高齢者の12パーセントほどの方が家族や親せきなどの頼れる人が身近に全くいない、と回答しています。高齢化の中に、独身という方や、何らかの事情で家族と疎遠になり1人でいるという方もいます。また、家族や親族がいても困った時に頼れる人がいないという方もいるのです。

・今の生活に不満がない・・・高齢者の半数以上の方が、今の生活に満足していると回答しています。それは、経済的なことが大きいこともあげられますが、現在の住環境に満足しているという方が多いようです。また、平成28年の調査によると高齢者の年間所得が300万を超えてはいるものの、全国平均の500万よりは低いのです。しかし、経済的にも満足しているとう回答に、高齢者にとって経済的にも最低限の生活が安定して守られることが満足度を上げていると考えられます。

高齢者の1人暮らしの課題とは?

高齢になると、様々な機能の低下により、様々な疾患も心配されます。1人暮らしであるということは、緊急時の際の対応について、普段から準備しておく必要があります。

また、1人暮らしは刺激が少ないことも多く、家にこもりがちになることで、認知症などの心配もあります。他には、最悪のケースとして、孤独死ということも近年では増えているのです。

では、1人暮らしを安心して過ごせるにはどのようなことに気を付けるべきなのでしょか?

【家族の支え】

状況にもよりますが、家族が近くで支えることが一番大切になります。遠距離で、なかなか会うことが出来ない状況なども踏まえて、家族で緊急時の対応や、日々の生活を把握しておくことで、高齢者の1人暮らしを見守っていくことも大切なのです。

普段はなかなか会いに行くことが出来ない場合には、訪問介護などの見守りサービスを利用することも必要かもしれません。それは、介護サービスだけでなく、近所の顔見知りなどの方に頼むなど、最低限の見守りをお願いすことも視野に入れておくといいでしょう。

【社会に頼ること】

1人暮らしの方の中には、頼れる身内がいなく、全くの1人という方も増え続けています。住人同士の見守りの制度も整いつつあり、第三者の介入をあらかじめ頼んでおくことも必要です。訪問介護の仕事をしていると、このような全くの1人暮らし、という方も少なくありませんでした。そんな時は介護サービスとして出来うる支援の手を増やすことで、その方に何かあった時にでもすぐに対応できるように関係各所と連携を取っていました。

また、今では定年制度も伸びたり、シルバー人材のような高齢者の雇用制度も増えつつあります。出来うる範囲の中でまだ社会とつながって痛い、生きがいを見出したい、という高齢者も少なくなく、シルバー人材のようなところに登録する方も増えています。ボランティアや短期雇用、短時間雇用など様々な社会とのつながりも高齢者の1人暮らしには必要な時代なのかもしれません。

高齢者の状況に応じてライフスタイルを検討する

1人暮らしを楽しむ方、現状的に1人暮らしをするしかない方など、状況は様々です。しかし、現状は常に変化していきます。家族がそばにいる場合には高齢者の現状を常に把握しながら、1人暮らしの先を考えていく必要があります。家族や身内がそばにいない方でもご自身の心身の加齢に合わせたライフスタイルをいつかは考え実行しなくてはいけないときが来ます。

いつか来るその時のために、何を準備しておくのがいいのか?を前もって準備することで、緊急時の時にも慌てず対応できるのではないでしょうか?

私が訪問介護の仕事をしていた時、終末期で独居の方が数名いらっしゃいました。その中で全くの1人暮らし、という方がいらっしゃり、その方は自宅で最期ををご希望されていました。最後はヘルパーや介護の職員らに見守られながら旅立たれましたが、その方の意思は素晴らしいと職員間で話していたことがあります。その方は、寝たきりで意識も朦朧とされながらもご自身が長年住んでいらしたご自宅での最期をご希望されたのです。そのために介護支援の手を厚くする話し合いが持たれました。看取り後の後始末のこともご自身とケアマネ、また司法書士などとも書面を作り旅立ち後にもちゃんと色々なことが整理できる準備をされて行かれたのです。

ライフスタイルに応じてその先の様々なことを想定し、準備をすることは難しく、気が乗らないこともあるでしょう・・・

私の父は、最期のことを考えたくないと言います。結果、最低限の終活を始めましたが、やはり自分がいなくなった時のことは考えたくないし、想像もできないのだと思います。ただ、ライフスタイルの応じた生活の中身は随時考え変えていけるように私も家族として、見守っているところです。

終わりに

高齢者の1人暮らしは今や年々増え続けています。様々な家族の背景などの変化もありますが、高齢になっても家族や身内に頼らず、自分でできることは自分でやり続けたい、そう思う高齢者も増えてきているという事なのです。自立、という言葉が介護の中でもよく使われるようになり、まさに、高齢者もできうる範囲でご自身の生活を守り楽しまれることを応援する介護が推奨され支援の手が増えてきているというメリットもあるのだと感じます。

20年ほど先になると、私もそんな高齢者の仲間入りです。私自身も子供たちの世話にはなりたくないという思いを今から抱いていますが、そのためにもどのような心構えや準備が必要なのかを考えておく必要があるのだと思うようになりました。

まだ、先の話・・・そう思いがちですが、もしかすると急に倒れて介護が必要になるかもしれないということも考えると、早くはないのかもしれません。

私の父もあと何年1人暮らしが出来るかはわかりませんが、今を元気に幸せそうに過ごしている姿を見守りつつ行きたいと思っています。

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