ヤングケアラー支援だけではない、子供たちの生き辛さ

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ヤングケアラーと言う言葉に救われた

私がこれに当てはまると知った時、今までモヤモヤしていた気持ちが少し晴れた気がしました。

それは、母へ対する複雑な想いや、母亡き後に

これまでの自分の人生は何だったんだろう?

何のためにこの世に生まれてきたんだろう?

という後悔にも似た、また、母への恨みのような思いがありました。

このヤングケアラーという言葉を知った時、他にも自分と同じような人がいたんだ、という安ど感にも繋がったのを覚えています。

でもその背景には

ヤングケアラーと言う言葉が生まれたということは、そういった子どもたちが増えているということ、社会課題になっているということです。

逆に、ヤングケアラーと言う言葉が生まれたことで、ケアをする子ども達へ焦点が当たったということでもあります。このような社会の中で、当時の私と同じような境遇の子ども達がいることに、複雑な思いを持ち始めたました。

それは、

ヤングケアラーだけでなく、その背景にある子供たちの課題や家族、社会にも目を向ける必要があるんじゃないか?

と、考えるようになり、今まで子育て支援をしてきた経験から、新たな課題が生まれてきたのだろうと思うようになったのです。

今の子ども達の生きる世界

引きこもり、不登校、虐待、家出など子ども達の生きる世界は私の子ども時代よりも更に生きづらくなってきた気がします。

少年犯罪も増加傾向にあり、子どもが起こす事件もより深刻化していると言われます。先日の研修で少年院の職員の方の話が印象的でした。

昔の少年犯罪よりも今は孤立、孤独感を感じた子供たちが単独で犯罪を犯す率が増えており、逆に暴走族やギャングのような集団での犯罪率は低下している

と言う話を聞きました。それだけ子供たちの世界も孤立や孤独という課題が増えているのです。

その中にはヤングケアラーだったであろう子供たちの家庭背景が見える事も・・・

ヤングケアラーは子供たちの生きづらさのひとつの課題だと思っています。

そこにだけ焦点を当てても、その課題は解決はしない、その背景にある、子供たちの生きる世界にも目を向ける、そんな幅広い観点が必要なのです。

私が関わってきた家庭でも、

ヤングケアラー

引きこもり

不登校

虐待

家出

家庭内暴力

など、家庭内で起こっている様々な課題がありました。

それらを1か所の支援では解決できない、他機関や沢山の関係者の関りが必要です。

今の子供たちが生きづらさを抱える背景に目を向けると、そのひとつにヤングケアラー問題が見えてくる、そんな背景があるのです。

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