訪問介護サービスには家事のサポートだけではないサービスもある・訪問リハビリテーションとは?
母が在宅介護を利用していたとき、家事などの生活援助のサービスだけでなく、訪問看護や訪問リハビリというサービスも利用していました。
パーキンソン病による筋力の低下を防ぐために主治医の判断の元、訪問リハビリを週に1度利用していました。
訪問リハビリテーションとは、主治医が必要と判断した要介護者の自宅に理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が訪問しリハビリテーションを提供します。サービスを利用する高齢者の心身機能の維持や回復や、日常生活の自立を目指したリハビリを提供しています。通常リハビリテーションとは、身体機能の回復を目指して行うことが目的ですが、高齢者の場合は、身体機能の改善を目的とすることよりも、生きがいや自己実現を目的とし生活の質の向上や現状維持を図ることが目的として行われる場合が多いのです。いわゆる、介護予防、ということが目的となります。
訪問リハビリで行うこととは、以下のような項目が主となります。
・病状の観察
・身体機能の改善
・日常生活の指導、助言
・介護相談、家族支援
また、訪問リハビリの対象者は、要介護1以上の方となります。また、医師が訪問リハが必要と認めた場合にも対象となります。
訪問リハビリサービスを利用する時はどんな時?
先ほど書いたように母はパーキンソン病からくる筋力の低下を少しでも予防するために訪問のリハビリをお願いしました。本来ならば、かかりつけの病院で週に何度かリハビリで通院することを勧められたのですが、通院することが難しかったため、主治医の判断で訪問リハビリを利用することとなったのです。
一般に母のように病院のリハビリへ通うことが難しい場合にも訪問リハビリを利用することはできます。また、家族が自宅と言う毎日過ごす場で身体介助の方法を学ぶことが出来るのも訪問リハビリの良い所でもあります。
訪問リハビリと、通所リハビリの併用も可能で、施設で器具を使った通所リハを利用しつつ、自宅で生活の中でも行うことが出来るという理由で療法利用される方もいます。
訪問リハビリを受ける所要時間や頻度は、ケアマネが作成するケアプランに基づい行われるので、限度時間や回数は決まっており、その範囲で行われます。
訪問リハビリに来る専門職は3種に分かれる
リハビリと言っても目的に応じて3つの専門職に分かれます。
・理学療法士(PT)・・・体操や運動、マッサージなどによって日常生活に必要な動作や機能回復、維持を行う。
・作業療法士(OT)・・・家事や手芸、工作など日常生活における作業動作を通じて、心身の機能や社会適応力の維持、回復を図る。
・言語聴覚士(ST)・・・発生や発語等の言葉の訓練、嚥下の機能訓練などを行います。
これらの職種はご本人の病状や機能回復に必要だと思われるものによって、決められるのでご自身が決めることはできません。
母は主に身体の機能維持が目的だったので、理学療法士による訪問リハビリが主でした。その後、入院、入所すると、施設内で作業療法による、工作や、言語聴覚士による歌などを取り入れてもらい、母にとってはリハビリテーションは長い闘病生活の中で支えとなり、楽しみとなっていったのです。
今ではリハビリ特化型のデイサービスも増えている
リハビリ特化型デイサービスも今ではあちこちに見られるようになってきました。
通所リハビリはデイサービスの一環で、個別よりも集団で行う集団リハが提供される施設が多いようです。通所リハは病院などのリハビリ室と同じように専門の機器が備わっており、リハビリの専門職がついて行ってくれます。
またデイサービスの一環なので、食事の提供や入浴など生活援助も一緒になっているところもメリットでもあります。
私の母は、通所のデイサービスには通っていましたが、リハビリに関しては強く訪問リハを希望していました。それは、個別に手厚くやってくれ、家の中での歩行訓練や室内で気を付けるべき点などを、一緒に確認しながらアドバイスを頂けたというメリットがあったからです。母は自宅の中で、よく転倒していました。私たち家族も母が転倒しやすい箇所や原因対処法を家の中を見ながら教えてもらえたことで、家庭内での事故を防ぐことが出来たという良い点がありました。
訪問リハビリ、通所リハビリ、通院によるりはびり、色々な選択肢はそれぞれの病状や事情によって使い分け選択することで、身体機能の維持、改善、生活に張りを与えることになるのかもしれませんね。
https://yumenokakehashi.site/2020/05/03/shisetunyuusyo-itumadematu-matuaida/